現代で需要が高まるデイサービス!
デイサービスの開業について知ろう!

高齢化社会の現代において、デイサービスは必要不可欠な市場となっています。特に、現在は、健康上のリスクなどの面において、改めて、介護サービスの重要性が見直されています。今後も新規参入が増えることが予想されています。ここでは、デイサービスの開業について押さえておきたいポイントをお伝えします。

デイサービスとは?

デイサービスは、利用者が宿泊せずにサービスを受けに通院する施設です。また、利用者の方が自立した生活を自宅で送れるよう、サポートしていく施設でもあります。デイサービスの施設では、日常生活のサポートはもちろん、生活を送っていく為に必要な機能を訓練して向上させ、口腔機能向上訓練なども行います。利用者の体調管理、食事介助、レクリエーションなどを行い、利用者同士の会話を図ったりゲームをしたり、孤立や孤独感を解消する目的もあります。スタッフが健康相談やアドバイスを行っているので、介護不安なども相談すること出来ます。自宅から施設は送迎サービスなので、安心して利用することが出来るサービスです。

デイサービス開業で必要な知識やスキルは必要か?

デイサービスの開業では、事業者として介護事業者指定を受ける必要はありますが、基本的に特別な資格や経験などは不要です。但し、提供するサービス内容と言うのは専門性が高い内容になるので、介護業界や医療業界での経験者でないと起業が難しい面もあります。
デイサービスでの勤務希望者と言うのは、介護分野で経験豊富であり、それぞれが高いモチベーションを持っている方が多いので、業界が無知での経営者の下で働く方は少ないです。デイサービスは、常に人材不足が問題となっている分野なので、介護や医療分野に精通したパートナーと共同経営するなどの工夫も必要になります。
また、デイサービスの運営では、必要知識を挙げるとキリがありません。経営者として、介護保険法と介護報酬の算定の仕組みは把握しておく必要があり、ここを理解しておかなければ経営を行ってはいけません。また、介護に関する法規や仕組みは、改定や変更が多いことが挙げられます。自治体によって違いもある為、常に情報のアップデートが必要です。加えて、税務、経営、マーケティングなどの内容も勉強の必要があります。

デイサービス開業の物件選びのポイントとは?

スケルトン物件

スケルトン物件と言うのは、店舗内の床・壁・天井・内装などが一切無く、建物の躯体だけの状態になっている物件です。簡単に言えば、コンクリートの打ちっぱなしの物件事で、全ての物が撤去され、契約前の状態に戻された物件となります。何も無い真っさらな状態から作り上げるので、施設のレイアウトを自由に決める事が出来、一から自分で決めていけるので、こだわりの内装に仕上がります。施設内のレイアウトや内装設備など、自分が思い描く店舗に出来るのが最大のメリットです。

居抜き物件

居抜き物件と言うのは、前のテナントの設備・家具・調度が残った状態の物件です。なので、上手に利用すれば、コストを安く抑えることも多く、開店までの時間を無駄にすることありません。新規に開業する場合には、特に、既にある設備を使用出来るので、初期費用の大幅な削減がメリットにあります。しかし、前のテナントイメージが残ってしまうデメリットもあり、その点は物件選びで考慮しましょう。

デイサービスの開業に必要な資金の内訳は?

デイサービスの開業資金には、一体いくらかかるのか、その内訳を見ていきたいと思います。先ずは、物件確保に約150~350万円程度の資金が必要になります。賃料に関しては、デイサービスを開業する地域や場所で異なりますが、月に家賃が約20~35万円の場合、保証金は6ヶ月~10ヶ月、不動産業者に支払う仲介手数料、これらが発生します。
そして、内装工事費用が約250~500万円程度が目安です。高齢者が利用するので、バリアフリーにする部分など、内装費は多く見積っておく方が安心です。また、デイサービスの開業では、有資格者の設置が必要であったり、広告なども出したり、約50~100万円は必要となるでしょう。
その他、備品購入費で約50~100万円、送迎用車や車椅子などの購入費が約200~400万円程度かかります。このように、色々と開業準備資金は必要になるので、しっかり事業計画を立てて、必要な資金を把握することが大切です。

物件探しのポイントとは?

物件の事業所規模

デイサービスの開業では、利用定員数で管轄は違ってきます。例えば、定員が19人以上の場合は都道府県管轄、18人以下の場合は市町村管轄になります。なので、開業するデイサービスの規模を決める必要があります。先ず、これを決定しなければ、デイサービスの開業に向けた物件選びも出来ません。それぞれの規模で、必要となる設備や相談する相手も変わってくるので、しっかりコンセプトを固めましょう。大規模、通常規模、地域密着型、小規模、それをベースに物件選びを行うことがポイントです。

設備基準を満たしているか

デイサービス施設の開業では、しっかりサービス提供出来る設備基準を満たしている必要があります。例えば、機能訓練室(デイルーム)、相談室、会議室、事務室、食堂、トイレ、浴室、厨房もしくは配膳室、消防施設など、思った以上に沢山の部屋が必要です。これ以外にも、条例で定められた設備が揃っていない場合には、開業許可は認められません。なので、必要設備をしっかり確認した上で、それを満たす物件を選びことが重要です。また、デイサービスの使用許可された物件を選ぶこともポイントです。契約をする際に大家さんからNGが出る場合もあるので、仲介の不動産業者にデイサービス利用である旨を告げて探してもらいましょう。また、大家さんからの許可が出ていることの確認も行いましょう。

デイサービス開業に利用出来る助成金・補助金とは?

デイサービスの開業では、人材の雇用や育成に関する助成金、介護機器の導入に利用できる助成金・補助金を受けることが出来ます。人材の雇用や育成に関する助成金では、人材雇用や育成が重要なポイントになってくるので、助成金を有効活用し雇用することで、良好な経営状況を目指していくことが出来ます。
厚生労働省では、キャリアアップ助成金を支援しており、一定条件を満たしていると申請することが出来ます。介護スキルアップでも助成金が設けられており、専門性を高めるセルフ・キャリアドッグ制度、教育訓練休暇制度の要件を満たすことで、人材開発支援助成金を受けることが出来ます。どちらも約47万円~60万円程度が支給されます。
また、介護機器の導入に利用できる助成金・補助金では、デイサービスの開業で設備投資に活用出来ます。経営者がITツールなどを導入する場合、一部の経費が補助されるものになります。助成金や補助金の要件と言うのは、年度によって変わるケースや募集を締め切っていることもあり確認が必要です。

まとめ

ここでは、デイサービスの開業について押さえておきたいポイントをお伝えしてきましたが、いかがでしたか?デイサービスの開業のイメージが少しついてきたでしょうか。高齢化社会になるにつれ要介護者は増え、デイサービスは要介護者を抱える家族からの需要が期待出来る事業です。必要なポイントをしっかり押さえて、開業に向けて準備を行いましょう。